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1978年 アメリカ
『トロトロでもストリングスが控えめで、すっきり』

 2016年はAOR40周年だったのですね。ソニーから「AOR CITY 1000」というシリーズで廉価盤が続々リリースされています。70年代の名作ばかり追いかけていたので、AORは少々疎い私。いくつか購入したものの感想を書いていこうと思います。
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 今回はペイジズのファースト。以前入手した記憶があったのですが、見当たりません。また金欠の時に売ってしまったパターンか?そう結論付けて再購入した次第。そろそろCD棚を整理する時期が来たようです。

 ペイジズはリチャード・ペイジ(vo)とスティーヴ・ジョージ(key)を中心とするグループ。彼らは作曲家コンビであるとともに、ヴォーカル・ユニットとしても活動。美しいコーラスで当時のアメリカ発のロック、ポップス作品を彩っていました。

 プロデューサーにはボビー・コロンビー。元ブラッド・スウェット&ティアーズにして、後のコロンビア・レコード副社長でもある才能ある人物です。ペイジズの他に、ジャコ・パストリアスやリチャード・マークスなどのアルバムを手掛けています。ペイジスは鍵盤入りの5人編成ですが、このデビュー作にはブレッカー兄弟やスティーヴ・フォアマン、デイヴ・グルーシンなど、腕利きのミュージシャンが参加。
 
改めて聴くとそれほどAOR然としておらず、爽やかなプログレッシヴ・ロックという印象。スティクスがグッとクロスオーバーに寄ったかような、洗練されたポップスが楽しめます。爽やかな高音ヴォーカルが素晴らしい。そして甘いコーラスは70年代ソウルを彷彿とさせるまったり加減。多くの楽器が入っているのにそれぞれとても穏やかな演奏で調和しているのもポイントです。

LET IT GO
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WILSON BROS./Another Night

WILSON BROS./Another Night
1979年 アメリカ
『スティーヴ・ルカサーのギターが唸る、AORの佳作』

 今月も到着しました新名盤探検隊。
とは言え、5月分のラインナップはAOR周辺へと対象を移しています。
これはこれで面白そうなのですが、
やはりスワンプやSSW系の発掘をもっと重点的にやって欲しかったというのが本音。
さすがに怒涛のリリースで息切れしちゃったのかもしれません。

 少し話が逸れます。
知らない間にフリー・ソウル・コレクション1000というなんて企画が
ユニバーサルでスタートしていた様子。
ジャクソン・シスターズグロリア・スコットのCDが1080円とは驚きです。
これは近々チェックせねば!

さて。
今回の新名盤探検隊はネット社会ならでは、の手法で購入CDを決定しました。
ズバリ、データを人気順に並べるという情緒もへったくれもない方法。
まずは5月分のラインナップで予約2位だったこちらをご紹介。

 AOR系兄弟デュオ、ウィルソン・ブラザーズの唯一作。
スティーヴ・ルカサーがセッション・プレイヤーとして
全面参加していることで知られるアルバムです。
オリジナル7曲、カバー3曲という構成。
カバーはそれぞれ、ナッシュ脱退後のホリーズ、トッド・ラングレン、
職業作家チームであるキースター兄弟、の手によるもの。

 ジャケット・イメージ通りのAORサウンドが楽しめるアルバムです。
A面は叙情を湛えたエモーショナルなパート、
B面がLAらしい(実際はナッシュビル録音も含みます)明るく爽やかなパートという具合。
ウィルソン兄弟は、ソフトでおしゃれなムードのB面の方が活躍が際立っています。
作曲面とヴォーカルの両面で爽やかな持ち味を発揮している印象。
一方、A面ではスティーヴ・ルカサーのギターが快調に唸っています。
エモーショナルな印象は彼のギターの泣きっぷりが
牽引しているといっても過言ではありません。

 全体的にはAORの佳作という地味なアルバム。
解説にも書いてありますが夏の終わりにぴったりな音楽で
気負わない日常のBGMとして、その頃にもう一度引っ張りだそうかと思います。

「Take Me To Your Heaven」
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