砂場/軌跡

砂場/軌跡
2017年 日本
『東京のワンマンに行けなくてごめんなさい』

 3年振りの新作。今回も自主盤ということで一部インディーズ取扱店と通販のみでの販売でした。6月には東京でワンマンが開催されており、その告知も頂いたのですが・・・・・・行けなかったのですよね。申し訳ない気持ちであります。

 砂場は長野出身の3人組ロック・バンド。2000年代前半に結成されており、これまで全国流通で1枚のアルバムを発表した他、自主のミニアルバムを3枚リリースしています。フォークや演歌に通じる泣き、叙情、コブシを取り入れている和の部分と、オルタナティヴ・ロック経由のダイナミックなメロディー展開という洋の部分を混ぜ合わせた情熱的なロックをやっているのが特徴。またバラードではアコースティックな音作りがされており、こちらではセンチメンタルなフォーク・ロックとしての魅力があります。
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 今回もミニアルバムです。自主制作で頑張っている期間が長く、ファンとしては寂しいところ。前半と最後に激しいロック・ナンバーを置き、間の3曲がバラードという構成です。バンドとしての特徴、魅力を上に書き出してみましたが、それは健在。メンバー各人が名古屋、東京と離れている状況が続いている中、まだまだ砂場というグループが元気に活動しているということが分かって安心する1枚でした。ハードルは高いのかもしれませんが、これまで自主制作で作って来た音源を集めて、1枚のアルバムにして全国流通すれば・・・・・・などと考えてしまいました。取り敢えずライブ情報はチェックします。

今回、音源はありません。
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Bash & Pop/Anything Could Happen

Bash & Pop/Anything Could Happen
2017年 アメリカ
『力の抜け加減が絶妙な純真パンク・ロック』

 力の抜け加減が絶妙な純真パンク・ロック。新人とは思えない、と考えていたら実はベテランでした。

 中心人物はトミー・スティンソン。80年代にはミネソタ州ミネアポリスを拠点に活動するザ・リプレイスメンツのメンバーとして活動しています。初期オルタナティヴへと繋がるガレージ系のロック・バンドとして支持を得ていた彼らですが90年代初頭には解散。その後、トミーが始動させたのがバッシュ&ポップでした。このグループはアルバム1枚きり(1993年リリース)で活動を停止させてしまいますが、リプレイスメンツ譲りの哀愁メロディーを持った、ナイスなグループでした。その後、トミーはガンズ・アンド・ローゼズへ参加することに。そしてそんなアルバムもCD棚の奥の奥にしまわれていた2017年、突如再結成してリリースされたのが、このセカンド・アルバムです。
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 ダイナミックなサウンドは、まるで90年代のロックンロールがそのままパッケージされているよう。トミーを含め、すべてのメンバーがベテラン・ミュージシャンな為、落ち着き払った演奏が印象的。パンク特有のがむしゃらさは希薄ながら、ロックンロールならではの身軽さは存分に感じ取れます。
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On The Rocks
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The Dirty Nil/Minimum R&B

The Dirty Nil/Minimum R&B
2017年 カナダ
『うねるグルーヴとディストーション。猛烈パンク』

 ディストーションてんこ盛りで暴れまわる野蛮なパンクが存分に聴けるアルバムです。

 ダーディ・ニルはカナダ、モントリオールで活動するオルタナティヴ・パンク・バンド。オルタナティヴ・パンクという音楽には今回初めて遭遇しました。ディストーションやグルーヴのうねりが90年代オルタナティヴ・ロックからの影響を感じさせており、なるほどと理解出来ました。メンバーは3人。2006年にバンドを結成したものの永らくアルバムをリリースすることが出来ず、シングルを細々とリリースし続けてきたそうです。2016年、遂に初のオリジナル作を発表。本作はデビュー作に伴うツアーを経て、リリースされたシングルB面及び未発表曲集となります。
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 ひたすらシンプルにうねるヘヴィーな楽曲が続きます。パンクではありますが疾走する曲はあまりなく、ミドル・テンポで推してくるので腹に効きます。若さゆえの勢い、ロックへの憧れが詰まっており、満足。全力でバンドを楽しんでいる姿に好感が持てます。もっと元気を出さねば、と思わされたり。
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Fuckin' Up Young (Official Video)
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Steffie Beltt/ Luna De Octubre

Steffie Beltt/ Luna De Octubre
2017年 メキシコ
『ブリティッシュ・ブルースにメキシコの熱狂を』

 うめくハーモニカと渋いブルース・ギターが引っ張るクールな演奏陣。対照的にヴォーカルは奔放で愛嬌たっぷり。生命力あふれる音楽。陽気なメキシカン・ブルース・ロックです。

 首都、メキシコ・シティを拠点として活動するブルース・ロック・シンガー、ステフィー・ベレット。彼女は1994年、キューバの母とメキシコの父との間で生まれました。メキシコのオペラ歌手、ルチアーノ・ベルトランを父に持った彼女は、わずか5歳から子供番組「セサミ・ストリート」に参加しており、それをテレビ局での仕事の足掛かりとしています。15歳よりレストランやバーで歌い始めることに。これを機に様々な合唱団や作曲家、グループと交流、存在感を高めるとともに音楽を学んでいきます。2013年、ブルース・ハープ・プレイヤー、ビクター・ギャリーと出会い意気投合、遂に自身のグループを立ち上げることを決意します。本作は彼女が作ったグループ(彼女を含めて5人編成)を従えてのセカンド・アルバムとなります。
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 ブリティッシュ・ブルースにメキシコの熱狂を加えたような作風はインパクト抜群。女性のブルース・ロック・シンガーは少なからずジャニスに影響を受けてしまうものですが、彼女の場合にはそれは控えめ。絡みつくような低音でのシャウトはパワフルで粘っこいです。エキゾチックな魅力は彼女のヴォーカルが担っている印象。一方でバック・バンドの演奏はブリティッシュ・ブルース然としたクールなもの。特にギターとハーモニカは素晴らしいです。

Luna de Octubre (Videoclip Oficial)

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Lucas Hamming/Luck Is For Suckers

Lucas Hamming/Luck Is For Suckers
2017年 オランダ
『ソリッドで現代的なダンス・ロック』

 エネルギッシュにしてダンサフル。アークティック・モンキーズ等に影響を受けたと思しき、ソリッドで現代的なダンス・ロックをやっています。完全にロック・バンドの装いでありながら、名義はソロのシンガーソングライターという不思議さ。

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印象的なジャケです。色使いがオランダっぽいですね。

 1993年11月生まれ。ストックホルムを拠点に活動するSSW、ルーカス・ハミング。ジェフ・バックレイ、レディオヘッド、ポール・ウェラー、アークティック・モンキーズ、ティム・クリステン等の音楽に夢中になり、2009年ごろより音楽活動を開始。テレビでの作曲家オーディション番組にてディレクターを務めていた経験もあり。その後、楽曲を発表するとラジオ局3FMのバックアップを受ける形で、支持を拡大。現在まで3枚のアルバムを発表しており、本作が4枚目となります。名義はソロですが、固定のバンドを率いており、編成は以下の通りです。

Lucas Hamming (Vocals/Guitar)
Kas Lambers (Guitar/Vocals)
Stijn van Rijsbergen (Drums/Vocals)
Thomas Veenstra (Bass/Vocals)
Jelte de Vries (Keys/Guitar/Vocals)
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 躍動感があり、キラキラとしたキーボード、ギター・サウンドが特徴です。彼が影響を受けた00年代のロック・サウンドの雰囲気があり。力強く発声のはっきりしたヴォーカルはロック・バンドにふさわしい存在感を示しており、フロントマンとして最高のものです。うねりを持って、時にクールダウンさせる曲展開も素晴らしい。作曲家としても一級です。

Be Good Or Be Gone
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