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STARRY EYED & LAUGHING/ STARRY EYED & LAUGHING

STARRY EYED & LAUGHING/ STARRY EYED & LAUGHING
1974年 イギリス
『高品質ハーモニーポップ』

 英国版バーズで知られるグループとのこと。バンドの存在は知っていましたが聴くのは初めてです。

 グループ名はボブ・ディラン作「自由の鐘」の歌詞に由来します。パブ・ロック・ムーヴメントの後発グループとして1970年代前半にデビューした4人組。ゲストにはペダル・スティールのB.J.コール、ピアノにラス・バラードが参加。前述の通り、バーズを模倣した12弦ギターによるカントリー・ロックをやっています。
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 アメリカ西海岸への憧れを表現したカントリー・ロックではありますが、本家に比べると、まったりほのぼのとした味わいが特徴。コーラス・ハーモニーにも爽やかさだけでなく哀愁が漂っています。ウェット。パブ・ロック勢の中でも後発なだけに、サウンドは洗練されており、メロディーもキャッチーな楽曲が多い。中道的なサウンドだけに控えめな個性に落ち着いているものの、ELOやパイロットなど、イギリスのハーモニー・ポップが好きな方にもおすすめ出来るアルバムだと思います。セカンドはよりアメリカナイズされていましたが、そちらも良作です。

Closer To You Now
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MANFRED MANN/RADIO DAYS VOL 2 THE MIKE D’ABO ERA LIVE AT THE BBC 66-69

MANFRED MANN/RADIO DAYS VOL 2 THE MIKE D’ABO ERA LIVE AT THE BBC 66-69
1960年代 イギリス
『マイク・ダボの未発表曲もあり』

 マンフレッド・マンのキャリアを年代毎にまとめたBBC発掘音源シリーズの一つ。他に初期モッズ時代、チャプタースリー時代、アースバンド時代でそれぞれリリースされています。直輸入盤仕様ながら日本語の解説付きでリリースしてくれています。各楽曲の詳細なクレジットが記されており、よりアルバムが楽しめるので、ユニオンから出ている直輸入盤帯ライナー仕様が推奨です。ありがとう!

 2枚組3500円税別という金額は妥当ながら、さすがにまとめ買いは出来なかったので、まずは作曲陣が充実していたマイク・ダボ在籍期のアルバムをチョイスしました。
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 オリジナル・アルバムには未収録のカバーや未発表曲が多く、収録されており、聴き応えのある内容。ハイライトとしてはまず「Handbags And Gladrags」のマンフレッド・マン・ヴァージョン。ソロの音源よりも泥臭いところがポイントです。更にマイク・ダボの未発表曲として1曲だけですが「Sentimental Sunday」を収録。後のソロ作に通じるメロウなピアノ・バラードです。ピアノ弾き語り楽曲なのでバンドの音源というよりは完全にソロ音源ですが、これは必聴の素晴らしさ。他、マイク・ダボ楽曲のマンフレッド・マン名義録音がいくつかあり。また、もう一人のメイン作曲担当であるマイク・ハグの未発表曲は「So Long」「Clair」と2曲収録。アンニュイなサイケデリック・ポップ「Clair」は名曲と紹介されていますが、確かに素晴らしい出来栄え。

BBCものにありがちな「DJうるさい問題」はあるものの(インタビューもあり)、ファンの好奇心を大いに満足させてくれるアルバムです。

Manfred Mann - Handbags And Gladrags (with Mike d` Abo)
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「GLENCOE/The Spirit of GLENCOE」

『地味目な英パブロック作』
「GLENCOE/The Spirit of GLENCOE」1973年 イギリス

 明日書こう、明日書こう、と思っている間に、思っていることすら忘れてしまう。そんな感じでほったらかしておりましたブログ。ごめんなさい。今日は書きます。
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 今日、取り上げるのはBIGPINKからリリースされたグレンコーのセカンド・アルバム。イーグルスへの憧れが伺える、埃っぽいカントリー・ロックとソウルの融合が軸となる音楽性で、パブ・ロックに括られているようです。そこに加えてELOなどを想起させるストリング主体の幻想的なブリティッシュ・ポップ色が、彼らの特色。プロデューサーとしてベン・シドランが参加。本セカンドはその個性がより際立っている印象です。
 1973年作とは思えない洗練されたサウンド。その一方で、楽曲をこねくり回してしまう、この時代の英国バンドの性はしっかりと発揮されています。
CD化が遅れていたのも分かる地味さ加減はいかんともしがたい、という内容ではあり。その中でも、バラード・ナンバー2曲や一部ロックンロール・ナンバーではフェイセズのような軽妙さが感じられるのが魅力。

Glencoe-the spirit of Glencoe-Friends Of Mine & Roll On Bliss
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VINTAGE TROUBLE/CHAPTER II-EP1

VINTAGE TROUBLE/CHAPTER II-EP1
2018年 アメリカ
『次のライブはムーディな時間が増えそう』

 来週(2019年4/15)には来日ライブに行く予定であるヴィンテージ・トラブル。ここ数年はライブ活動を中心にしており、音源の発表はデジタルでのシングルのみという状況でした。今回の来日では同時に新作のリリースもアナウンスされていたので「それならば」と再びチケットを取ってしまいました。毎度毎度、ズブズブとハマってしまっているようです。
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 さて新作の内容について。今回はEPとのことで5曲の新曲をバンド・サウンドとアコースティック・サウンドで収録。2枚組となっています。買う前から分かっていたことですが、この物量では物足りません。飢えは満たされない、というのが正直な所。

 中身は、かなりキャッチーな仕上がり。ダンサフル且つオーセンティックなロック曲③④辺りは、ザ・アメリカン・ロックという感じで、これまでとは一線を画す雰囲気です。もちろん彼らならではの黒さは健在ですが、洗練の度合いを増しており、完全にニュー・ソウル仕様。英ロック的なファースト、落ち着いたセカンド、と来て次は跳ねたロック作を期待していたのですが、どうやらそこには当分、戻らなそうな雰囲気です。

帯には「ステージのスピリットをスタジオの環境にシームレスに変換することを目指したのだ」とあるのですが、あの凄まじい圧力と本作のスッキリとしたクリーンなサウンドでは比べ物になりません。ただ、これらの楽曲がライブで、どのように変貌するのだろう、と考えると期待は膨らみます。来日記念盤としての役割は十分果たしている内容。

例えば、新曲を8曲くらい用意して、ライブ会場で披露。それをライブ盤として発売すれば、それが最高傑作になるのではないでしょうか。いや、新曲じゃなくてもいいから、ライブ盤が欲しい。

Do Me Right
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HUMBLE PIE/RUMBLIN’ HUMBLIN’ WILLIN’

HUMBLE PIE/RUMBLIN’ HUMBLIN’ WILLIN’
イギリス
『ハンブルパイ・ファンは、これを観て一緒にイライラしよう!』

 復活第一回目の記事は、英国のソウルフルなブルース・ロック・バンド、ハンブルパイのブートDVDです。いきなりのブートレグ。ちなみに今、ブートレグと検索したら米津玄師のアルバムがヒットしました。
 
 去年、年末の大掃除の際、押し入れの奥から発掘されたヘラコプターズのブートVHS。「見たい!」しかし再生出来ない。検索。チーン。「おおっ、今はDVDになっているのか!」→沼に再突入と相成りました。

 音楽映画を見ていると思うのです。好きなミュージシャンの映像くらい、持っていたいな、と。そして何度かに分けて購入して来た内の1枚が本作となります。

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 ハンブルパイの映像作品というだけで、ファンにとっては垂涎のアイテム。内容の内訳はTHUNDERBOX TOURのロンドンでのライブ(1974年)が4曲(+インタビュー1枠)、1969年のビートクラブが2曲、LAフォーラムでの1974年のライブが2曲、1987年のトロントでのスティーヴ・マリオットのライブが4曲となっています。58分です。全編プロショットでの収録。

 正直、ブートレグという点を加味してもひどいクオリティの内容です。映像、音質共に伸びきったテープ起こしレベルで、初回視聴時はファンの期待を打ち砕くことでしょう。

 クオリティに関しては2~3回繰り返して視聴することで慣れます。「貴重なハンブルパイの映像がこんなのしか残っていないなんて」などと悔やんでも仕方がないのです。慣れてみると、 泥臭さが頂点に達した時期であるTHUNDERBOX TOURのライブは素晴らしい内容。スティーヴ・マリオットのソウルフルなMC、ブルージーなインプロヴィゼーションがバッチリと楽しめます。
もう一つの目玉である1974年、LAフォーラムの映像。こちらはTHUNDERBOX TOURよりも(比較すると、だけれども)鮮明な画像がうれしいポイント。しかしながら音質はペラペラです。「I Don’t Need No Doctor」「Honky Tonk Women」というハイライト2曲が聴けるのならば贅沢は言うまい。こんな音質でも、全身全霊のパフォーマンスであることはビシバシと伝わってくる。凄いバンドだ。ただし「I Don’t Need No Doctor」が終盤からの収録であることは不満。

 他の部分はそれなり。

ハンブルパイのファンへのお薦め度☆☆☆☆☆ 

Poeira Zine - Humble Pie - "Thunderbox." - Live - Rainbow Theatre, London 6-1974.
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