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外道/外道LIVE

外道/外道LIVE
1991年(1976年録音) 日本
『伝統を守った王道』

 邦楽の廉価盤企画「ニッポンの名作1000」にて再発された1枚。自分はこれまで、暴走族のカリスマ的なイメージから外道のことを敬遠しており、今まで積極的に聴こうと思いませんでした。今回は廉価再発ということで、これまで聴けなかった外道に初めて挑戦してみようと思います。
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 1973年に活動を開始したトリオ編成のロック・グループ、外道。2枚のアルバム(ファーストはライブ盤)を残して1976年に解散したとのこと。本作はそんな短い活動期間の中より、1974年と1975年のライブ音源と1976年の解散ライブを収録しています。

 ツェッペリンやエクスペリエンスを彷彿とさせるブルース・ロック。全く奇をてらっておらずストレートなブルース・ロック、ハード・ロック、ロックンロールが並んでいます。粘っこくブルージーなギターが素晴らしい。歌詞もシンプルですが日本語を乗せるということが挑戦だった時代なのだと思います。既に60年代のブルース・ハード・ロック・ムーヴメントは過去となっていた、この時代に於いて、このようなエネルギーに満ち溢れたライブが見ることが出来たなら、人気が出るのは納得。鳥居、着物にメイクなど視覚的なインパクトがあったら、もっと驚いていたことでしょう。
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King Leg/Meet King Leg

King Leg/Meet King Leg
2017年 アメリカ
『昔のアメリカ音楽のような温もり』

 アメリカのレーベル、Sireと契約した新人ロックンロール歌手、キング・レッグのファースト・アルバム。

 1986年生まれ、ネブラスカ州出身のSSW、ジョイス。地元ではカバーバンドに在籍していたのですが、自作自演への欲求に目覚め、より積極的な活動を求めてナッシュビルへ移住します。スミスのカバー・グループと並行して、自作曲を練っていたものの進展が見られない日々。一度は音楽の道をあきらめて、大学の医学部へと進んだものの、友人の勧めでロサンゼルスへ移住して、ジョイスをリーダーとするキング・レッグというグループを結成。彼らが演奏したある日のクラブにて、ワーナーの伝説的プロデューサー、レニー・ワロンカーの耳を捉え「ロイ・オービソンのように惹きつけられる声だ」などの絶賛を得ることに。レニー・ワロンカーは、Sireの責任者であるシーモア・シュタインを紹介。キング・レッグはレーベルとの契約を勝ち取りました。本作は彼(ら)のデビュー作となります。
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 50年代のカントリー、R&Bをルーツとするロックンロールへの回帰をテーマとした音楽性が特徴です。鍵盤奏者を含む5人編成での録音。ヴォーカル中心の隙間の多いアンサンブルはパブロックのような軽やかさが素晴らしい。ジョイスの歌声はロイ・オービソンの如し、という程のインパクトは無いものの、甘さや切なさを感じさせる魅力があり。
情感たっぷりで、のどかな雰囲気を感じさせる楽曲群にはコンパクトなポップさや鋭さもあり、懐かしいだけではありません。

King Leg - Great Outdoors (Official Music Video)
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川崎テツシと燃えるキリン/燃えるキリンの話を聴いた

川崎テツシと燃えるキリン/燃えるキリンの話を聴いた
2017年 日本
『ドラマティックなフォーク・ロック』

 偶然、youtubeで試聴して知ることが出来た作品。STANCE PUNKSのベーシスト、川崎テツシを中心に2010年に結成された、川崎テツシと燃えるキリンの初音源です。STANCE PUNKSは1998年から活動するベテランのパンク・バンドですが、自分は不勉強につき、聴いたことがありません。川崎テツシに対する理解力が足りない状態でアルバムの感想だけ、述べたいと思います。
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 恐らく燃えるキリンであろう、黄色い物体にもやもやしつつ(顔どこだろう、とか)内ジャケットを見ると、(多分キリンの)お面を付けたギターを持った人物の写真と、カラフル且つサイケデリックなコラージュ写真がいっぱいです。全てのジャケットを担当したのはdabstarというグラフィック・デザイナー。黄色を基調としてサイケデリックな世界観が表されています。

 マンドリン、ペダル・スティール、キーボードが入ったバンド編成によるフォーク・ロック。もちろんジャケット通り、サイケデリックな要素もあり、ピンクフロイドのようにスペーシーだったりもします。ただ、パンク・バンドのギタリストゆえなのか、リラックスした歌声がなぞるメロディーは哀愁味を帯びていて、実にキャッチー。加えてサイケデリック音楽にありがちな、「遠くから聴こえる」感じは皆無。6曲入りEPですが、凝った展開の長尺曲が多く、フル・アルバム並みの充実感が得られます。

川崎テツシと燃えるキリン ”サンデーモーニング” MUSIC VIDEO
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Dream Wife/Dream Wife

Dream Wife/Dream Wife
2018年 イギリス
『新人らしい溌剌としたパンクポップ』

 ブライトン出身の女性3人 (Rakel Mjöll、Bella、Alice)で構成された、ロンドンを拠点に活動するパンクポップバンド、ドリーム・ワイフのファースト・アルバム。2015年に結成されており、翌2016年に4曲入りEPを制作。ライブ・ツアー、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)など音楽フェスへの参加を経て、本デビュー・アルバムのリリースへと漕ぎつけました。ここまで、順風満帆な活動ぶりと言えます。尚、バンドはトリオ編成ですが、サポートにドラム奏者をつけています。
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 透明感のある高音と瞬発力を感じるシャウトを武器にしたヴォーカルは華があります。切れ味の鋭いバンド・アンサンブルは若いパンク・バンドらしからぬ、どっしりとした力強さを感じます。サポートを入れているとは言え、ほぼ最小限度の編成であるため、適度な隙間があるのもポイント。パンクポップと名乗っているだけに、楽曲はとにかくポップ。海外ではパット・ベネターを引き合いに出しているところもあり。ロックンロールを基盤としたシンプルなナンバーが並んでおり、そのポップさ、溌剌とした魅力は確かにパット・ベネターに通じるものがあります。生き生きと音楽を楽しんでいる姿が感じられる、という意味で鮮度も抜群。ライブを見たいと思わせるアルバム。

Somebody
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The Magic Gang/ The Magic Gang

The Magic Gang/ The Magic Gang
2018年 イギリス
『完成度の高いオールド・スクール』

 各種音楽メディアにてガンガンに取り上げられている、ザ・マジック・ギャングのデビュー作。実は僕も聴いていました。相当に出遅れつつ、紹介したいと思います。

 ブライトンを拠点に活動する4人組グループ。僕自身もオアシスやクーラ・シェイカーを思い出したのですが、巷でも90年代インディー・ロックからの影響を投影させた音楽性が注目を集めており、「オールド・スクールなロマン派」と呼ばれているそうです。90年代はもうオールド・スクールだったのか!
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↑やる気のない感じがかっこいいじゃん、ってやつだと思う。

 ほぼ音楽性については語ってしまった感もありますが、もう少しだけ。ドカドカのドラムを擁した骨太のリズム隊、ジャラジャラしたギター、エコー、コーラスを纏った爽やかなヴォーカルといったバンド・アンサンブル。ビートルズやデヴィッド・ボウイ、トロッグス等々の遺伝子を感じさせるブリティッシュな楽曲群をスマートに演奏しています。

 2013年からEPなどを経て、経験を重ねてきたからなのか、すっきりと整理された音になっており、新人らしいフレッシュさに欠けるところもあり。反面、マイルドさは随一。聴き馴染みは良いです。例えば、フェスで偶然出会った音楽好きにもアピールする即効性があり。フェスは行ったことないけれども。もう少し我を出してほしい。英国ロックの新人だけに期待大。

Getting Along
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