135/オーダーメイド

135/オーダーメイド
1991年 日本
『パーカッションの響きが気持ち良い』

 135についてはファーストセカンドのレビューをご参照ください。実体験したのはセカンドまでで、サード以降はソニーの再発盤で初めて聴くことになります。
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 アジア大陸を感じさせるメロディーは健在ながら、オーソドックスなロックへと近づいています。前作までぶっ飛んでいた歌詞も独特の味わいを残しているものの、かなり落ち着いている印象。演奏面ではパーカッションが元気よく跳ねており、ブラスも加わってグ ルーヴ感が増しています。生音重視で隙間をたっぷり開けているのもポイント。アレンジに古さを感じさせません。ジャズ、ソウルの要素も散りばめており、コーラス・ワークがまろやかで洗練されています。

 また作曲クレジットが各メンバー名義となっているのも特徴。本作では高木茂治が主導権を握っています。数曲ある歌謡曲度の高いナンバーは本田義博が担当していることが分かりました。

Will ~オーダーメイド~
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ANATAKIKOU/ 3.2.1.O

ANATAKIKOU/ 3.2.1.O
2017年 日本
『相変わらずの不思議カラフル』

 XTC系ひねくれポップに盆踊りや民謡から由来する日本古来のビート、メロディーを組み合わせた独創的なポップ・グループだったANATAKIKOU。メンバー脱退を経て、現在は作曲担当、松浦正樹によるプロジェクトとなっています。本作は5年振り、6枚目のアルバムです。
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 ミックスには原巧一を起用。ゲストにYeYe(バック・ボーカル)と、元メンバーである藤井寿光(ドラム)が参加しています。主なセッション・メンバーはベースに杉村美奈(ママスタジヲは終わってしまったのか)、山口実紗(元サルバ通り)、藤井学(THE MICETEETH)という布陣。     
セッション・メンバーがある程度固定されており、ANATAKIKOUらしいカチャカチャとした小気味よい演奏を楽しむことが出来ます。また、冒頭で紹介した松浦氏ならではの節回しは健在。やはり彼の書く楽曲は独自の個性があります。また、スパニッシュ・ギターを導入した「救世主とカンツォーネ」など新しい試みを違和感なく取り入れているところもポイント。コーラスの甘い重ね方もいいです。

 ただし前作『きいちご』では感じなかった、作曲一人体制によるバラエティーの乏しさは気になる所。節回しの独創性を研ぎ澄ました故のことなのか、アルバムを通して聴くとちょっと疲れてしまいます。二人目の作曲家と組むか、楽曲提供を受けるか、もしくはカバー曲を入れて変化をつけると良かったかもしれません。

ANATAKIKOU 6th album『3.2.1.O』(さん にー いち まる)トレイラー〜アナタキコウマレーグマの夢想と冒険〜
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Couch/Little dancer

Couch/Little dancer
2017年 日本
『おっおーーー、は覚えていた』

 レコ発ライブは残念ながら見逃してしまいましたが、ソウル系ロック・トリオ、カウチの4作目が届きました。メンバーは作曲担当、ギター、ヴォーカルの平泉光司、ベースの中條卓、ドラムの小島徹也というベテランの3人。今回は6年振りの新作となります。
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 ゲストは一切なし、バンド・アンサンブルとコーラスのみという潔いスタイルで制作されています。6年振りの新作であるだけにこの配慮がありがたい。存分にカウチの強力なバンド・サウンドを楽しむことが出来ます。楽曲については、こちらが期待する通りのものが全て揃っており言うことなし。グルーヴィで洗練されているカウチの音です。密室で自分の為に演奏してくれているような親密な空間が心地よかったです。2016年にライブに行った折に演奏してくれた曲も何曲かあり、特に2曲目の「おっおーーー」はコール・アンド・レスポンスをした記憶が蘇りました。尚、カバーが2曲あり。既発である大貫妙子トリビュートからの「都会」と青山陽一の「最後はヌード」です。「最後はヌード」はパワフルに仕上げており、アルバムの良いアクセントになっています。

 COUCH「リトルダンサー」アルバムダイジェスト
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Vulfpeck///The Beautiful Game

Vulfpeck///The Beautiful Game
2016年 アメリカ
『ジャケが捻挫しそうで気になる』

 ミシガン州出身、洗練されたファンクサウンドを愛嬌たっぷりのグルーヴィなバンド・アンサンブルで聴かせるグループ、ヴァルフペック。モータウンやニューソウルなどのルーツを持つ、本格派のソウル・グループです。気づかないうちに年末にリリースされていたセカンド・アルバムを紹介いたします。
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ビューティフル・ゲームというタイトルでこのジャケ・・・・・・うーむ、捻挫しそうとしか思えない。

 笛の音(オーボエorクラリネット)のソロから始まり、意表を突く1曲目。これはイントロダクション的な室内楽インストでした。2曲目からは通常のトラックがスタート。ジャクソン5風の手拍子、ピアノ、ファルセットによるコーラスが合わさったポップ・ソングですね。3曲目「Dean Town」はブレイクビーツにキーボードが乗る都会的なインスト。4曲目は明るいオペラチックなソウルで、ヴォーカル・エフェクトを駆使したチャカチャカ・ソング。5曲目はナムコのファミコンBGM(ディグダグかマッピーかな)をファンク・アレンジしたような、お茶目インストです。・・・と、全曲紹介しそうな勢いですが、ここまでにしておいて。
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ヴォーカル・ナンバー、インストが交互に並ぶ構成になっていて、インストはテクノの要素があり愛嬌たっぷり、ヴォーカル・ナンバーはクラシック・ソウルの流れを汲んでおりポップな仕上がり。次にどんな曲が来るのかとワクワクさせられる混沌としたアルバム構成からは、ライブの楽しさが伝わってくるようです。日本でもかなり浸透して来た気もします。

1 for 1, DiMaggio
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Theo Katzman/Heartbreak Hits

Theo Katzman/Heartbreak Hits
2017年 アメリカ
『ファルセット・ヴォーカルの洪水が気持ちいい!』

 スマートなシャウトと洗練されたコーラスで彩られたポップなロックンロール。バンド・サウンドとコーラスだけで紡がれる、シンプルで骨太な曲がかっこいい!
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いい表情!

 テオ・カッツマンのソロ1作目。テオ・カッツマンはヴァルフペックにてヴォーカル、ギター、ドラムを担当している人物です。おぉ、あのヴァルフペックか!どうやら僕も最新洋楽の事情通へと近づいているようです。ヴァルフペックの記事はこちらへ。尚、ヴァルフペックは新作をリリースしており、近日中にそちらも紹介予定です。ファンクグループ、ヴァルフペックとは別に、自身のルーツであるロックンロールを掘り下げるためにシンガーソングライターとして活動を始めたとのこと。
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 本体のヴァルフペックでのソフトな印象を残しつつ、よりビートが効いています。ただロックンロールかというと微妙で、冒頭で書いた通りポップさが際立っています。ヴァルフペックでも使っていたファルセット・ヴォーカルの洪水がこちらでも炸裂。今年最初の必聴盤はこれだ!

Theo Katzman – Break Up Together (In the Kitchen)
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