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San2 & His Soul Patrol/Hold On

San2 & His Soul Patrol/Hold On
2017年ドイツ
『ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースを思わせるロックンロール回帰グループ』

 ファスト・チューンでの躍動感、バラードでの艶っぽさ、共に見事に歌い上げるリード・ヴォーカルのサンツー(san2)をフロントに据えた、ソウル&ロックンロール・グループをご紹介。
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 ドイツ、ミュンヘンを拠点に活動しており、2011年頃にリーダーのサンツーを中心として結成されています。ブラス、鍵盤入りの5人編成。サンツーはサンフランシスコ、アムステルダム、ロンドンへの音楽留学を経験。フェイスブックの「影響を受けたミュージシャン欄」には以下の記載がありました。Junior Wells, Buddy Guy, Billy Preston, James Cotton, Michael Jackson, Aretha Franklin, Sam Cooke, James Brown, Little Richard, Jamie Cullum ブルースやロックンロールも抑えた王道ソウル・ファンと言えるでしょう。2枚目となる本作のプロデューサーにはジェフ・ガスコインを迎えています。ジェイミー・カラム、ジョージィ・フェイム、ヴァン・モリソンとの共演で知られるベーシストですが、アレンジャーとしても活動しているようです。プロデューサーとしての仕事は知られていませんが、ジェイミー・カラムをリスペクトしているサンツーが依頼したのでしょう。
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 ブラスが入っていますが厚みよりも軽快さを重視したアンサンブル。ギターは渋いブルージーなプレイを聴かせてくれます。リズム隊はアタックが強烈。他にジャジーなオルガン、ハーモニカ(サンツーはハーモニカ奏者として国際的な賞を受賞しています)という構成。サンツーのヴォーカルのおかげか、かなり熱のこもった演奏にも関わらず、爽やかな聴き心地です。曲はブルース、ソウル、ロックンロールを下地にしつつもかなりポップな出来栄え。音楽留学経験があるためか、ドイツらしい暗さ、重苦しさは皆無。ルーツがしっかりしたオーソドックスなナンバーが多いです。

Julie
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関連するタグ ドイツソウルポップス

Thomas Azier/Rouge

Thomas Azier/Rouge
2017年
『暗くロマンティックなシンセ・ポップ』

 暗く寂しいメロディーによるシンセ・ポップが新鮮。中性的でロマンティックな作風はヨーロッパらしさが満載。ヴォーカルは芝居がかっており、デヴィッド・ボウイの影響を受けています。ドイツのSSW、トーマス・エイジャーのアルバムをご紹介。
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 トーマス・エイジャーは1987年、オランダのライデルドルプで生まれました。19歳でドイツのベルリンに移住。2012年(25歳)よりライブ活動を開始しています。ファースト・アルバム『HYLAS』を2014年に発表。本作はセカンドとなります。
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 フランスのパリで制作されたそうです。シャンソンの影響を受けたとのことで、それが冒頭のような(中性的でロマンティック)印象につながったのかもしれません。シンセサイザー、電子ビートを駆使したオーソドックスなシンセ・ポップですが、一方でピアノも同じくらい活躍しているのがポイント。しっとりとした味わいを加えています。透き通るようなファルセットを駆使したヴォーカルは、とても甘やか。とんとん拍子にキャリアを積み重ねているのも納得のインパクトを持っています。寂しく暗い曲が続くものの、耽美的な世界観が素晴らしく一気に聴けてしまいます。また、シンプルな構成の楽曲ばかりが揃っていることは、彼が優れたミュージシャンである証でしょう。

Winners
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Charity Children/Fabel

Charity Children/Fabel
2016年 ドイツ
『寒い冬にぴったりのフォーク・デュオ』

 寒い冬にぴったりのフォーク・デュオ。という書き出しも最早通じない暖かさですね。更新しそびれていました。

 フィドルとピアノが絡み合う様は荘厳にして寒々しく、力強いヴォーカルとの対比が鮮やかです。リズムにプログラミングを取り入れており、躍動感があるのがポイント。
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 ニュージーランドで生まれ育ち、2011年にドイツのベルリンへ移住してきたクロエ・ロワーとエリオット・マーキーによるデュオ・グループ、チャリティ・チルドレン。移住後すぐに路上ライブで音楽活動を開始。数年で多くの支持を獲得しました。2013年にはデビュー作を発表して各地のフェスにも出場。本作はセカンド・アルバムとなります。尚、グループにはサポート・メンバーとして以下の4人が参加しています。Dave Sills: Cello, Keys Nick Morrison: Guitar, Keys Martin Rose: Bass Wouter Rentema: Drums
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 ニュージーランドへの愛国心を前面に出しているグループで、トラッド色が濃厚です。一方でエレクトロ(いわゆるフォークトロニカ)やテクノの要素を取り入れており、ファンタスティックで心地よい揺らぎをもたらす音楽に仕上げています。

You Want Me
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Vivie Ann/Flowers & Tigers

Vivie Ann/Flowers & Tigers
2016年 ドイツ
『オペラをルーツに持つ、パワフル・シンガー』

 ドイツ出身のポップ・シンガー。軽やかなメロディーとは裏腹に、バンドの演奏はダイナミック。そして重厚なストリングスもポイント。極めつけに、ヴィヴィー・アン自身のヴォーカルがパワフル。ドイツ特有の巻き舌でドスが効いた姉御ヴォーカルを堪能できます。

 ハンブルグを拠点に活動しています。ジャズ・ピアニストとシャンソン歌手の子供として生まれた彼女は、幼いころから楽屋裏をアジトとして暮らしていたとのこと。公式HPにある記述では、マジシャンのヘビと戯れたり、ブラジルのストリップ・ダンサーを間近で観察したり、スパンコールのドレスを着てステージで踊ったり、とやりたい放題です。

 幼いころから歌手志望だった彼女は、両親から60年代を中心とした様々なスタンダード曲を教えてもらっていました。12歳の頃より、それらスタンダード曲をカバーしながら自作曲を書き始めることに。ロック、ポップス、オペラ、フォーク、そしてダブなどの要素を混ぜ合わせた独自のスタイルを確立。今回のデビュー・アルバムへと結実した次第です。

 最初に指摘したパワフルな歌声はオペラ由来だったということがプロフィールを読んだ後に判明しました。楽曲にもオペラならではの芝居がかったダイナミズムが備わっています。映画やアニメで使われそうな、劇画調の作風は普段あまり馴染みが無い分、新鮮に接することが出来ました。
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 さてアルバムの感想は以上にして動画を1曲どうぞ。

VIVIE ANN - PICTURES (BalconyTV)
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TOMMOROW’S GIFT/ TOMMOROW’S GIFT

TOMMOROW’S GIFT/ TOMMOROW’S GIFT
1970年 ドイツ
『ジャーマン・ハードの知られざる名作』

 今から15年くらい前のこと。私は70年代ブリティッシュ・ロックの名作は全て聴き終えてしまった、と嘆いていた。実際はまだ聴いたことのないアルバムが沢山あったのだけれども。次はどうしよう、という時にMSIがリリースしてくれたのがジャーマン・ハード・ロックの名作群。その頃、ドイツのセカンド・バトルというレーベルが70年代のドイツ産ハード・ロックを大量に再発してくれており、それをMSIが解説を付けて発売していたのだ。暗くドロドロとしたサイケデリック且つブルージーなジャーマン・ハードの魅力にハマり、それらMSIのカタログは制覇。「もっとだ、もっとジャーマン・ハードをくれ!」という欲求により、今度はMSIがチョイスしなかったセカンド・バトルのカタログにも目を付けることに。当然、残念なアルバムも多かったもののその中でお宝もあった訳です。それがトゥモローズ・ギフト。今日、ご紹介するアルバムです。
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 トゥモローズ・ギフトはオルガン&メロトロン、フルート、女性ヴォーカルを含むドイツのハード・ロック・グループ。2管登場(一部楽曲のみ)して絡み合うフルート、リフを延々と紡いでいく70年代ハードの流れを踏襲したソリッドなギター、ドタバタと暴れるドラム、煙たいオルガン、シリアスな女性ヴォーカルによる白熱のバンド・アンサンブルがかっこいい。3分以下の短い曲と8分以上の長い曲が混在しており、目玉はやはり長尺曲。楽曲というよりも、各パートがせめぎ合うインプロヴィゼーション中心の内容ながら、高いテンションで一気に聴かせます。

 長らく入手困難だった本作ですが、2016年に遂に再度のCD化が実現。ロング・ヘアーよりボートラ追加でリリースされています。おすすめ。ちなみにセカンドもあるのですが、どんな内容だったか覚えていないので・・・お察しください。

Riddle In A Swamp
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