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Jacqueline Govaert/Lighthearted Years

Jacqueline Govaert/Lighthearted Years
2017年 オランダ
『ロック度の高さからバンド時代の名残を感じさせる』

 2000年代に活躍したロック・バンド、ケルシプのリーダー、ジャクリーン・ゴバートのサード・アルバム。

 1982年生まれ、36歳。カーツスフーフェル出身。幼少の頃からピアノを嗜み、12歳で作曲を始めたとのこと。高校時代より、ケルシプとして活動を開始。ケルシプは2009年に解散するまで、6枚のアルバムをリリースするなど、人気グループとなりました。バンドではヴォーカル兼ピアノを担当、中心人物として活躍しました。2009年のバンド解散を期に、自作自演歌手として再スタートをすることになります。
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 ピアノ弾き語りを中心としてリズム隊、オーケストラを加えた重厚な編成。オランダのミュージシャンらしく、はっきりとしたメロディーが特徴です。多彩なキーボードによる透明感、華麗なオーケストラ・アレンジがサウンドを彩っています。ハキハキとして活力漲る歌声はさすがロック・ヴォーカリストと感じさせるもの。ピアノ弾き語りというイメージとは裏腹なパワフルな内容が新鮮でした。

Lighthearted Years
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Ntjam Rosie/Breaking Cycles

Ntjam Rosie/Breaking Cycles
2017年 オランダ
『都会派ソウルの奥の方に潜む高揚』

 これでネジャム・ロズィエと読むのですね。カメルーン生まれ、オランダのマーストリヒトで育った女性SSW。2008年にデビューして以来、コンスタントにアルバムをリリースしており、本作で5枚目。尚、オーガニックなジャジー・ソウルとして、日本でも何枚かのアルバムがリリースされています。
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 柔和で囁くような女性コーラスや、浮遊感あるキーボードが紡ぐメロディーは、呼吸の様に穏やかに満ち引きを繰り返しており、なるほどオーガニックと例えられるのも納得。一部の楽曲では部族音楽のような掛け合いもあり。リンダ・ルイスのような爽快さを持つ歌声も魅力的です。リズムは粘っこくグルーヴィ、ブラスも入っていてジャジー。近年の流行であるエレクトロ・ソウルの流れを汲みつつも、野性味を個性として加えているのがポイントです。デジタルの制御が加わっているので熱量はそれほど伝わってきませんが、おおらかさは十分。日本盤のリリースが止まってしまったことでチェックが漏れている方にはおすすめしたい出来。楽しめました。

Take a good look at me
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Paceshifters/Live from GieSound Studio

Paceshifters/Live from GieSound Studio
2018年 オランダ
『哀愁オルタナティヴ』

 久しぶりに王道のオルタナティヴ・ロックを購入。

 オランダにある、オルスト=ウェイヘという広域自治体(大きな県みたいなもの)を拠点に活動しているペースシフターズ。詳細なプロフィールが無かったので、結成時期については不明。トリオ編成です。ファースト・アルバムが2010年にリリースされているので、その辺りに結成されたものと思われます。ニルヴァーナへのリスペクトを表明しており、グランジ・ムーヴメントで変化して来たオルタナティヴ・ロックの回帰をテーマとした音楽性が特徴です。
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 ともすれば埋もれがちになってしまうヴォーカルは、声量面では少し不足しているかも。しかしながらガンズのアクセルのような爬虫類っぽい巻き舌を得意としており、シャウトなども様になっています。トリオ編成ながら轟音のアンサンブルは凄まじく、グルーヴ、疾走感、埃っぽさ、全て申し分なし。ニルヴァーナからの影響は多大で、ヘヴィーリフと美しいメロディーの調和が取れている楽曲群は素晴らしい。もちろんニルヴァーナそのままということはなく、暴力性では劣るものの哀愁味があるのがオランダらしいところ。スタジオ・ライブ作ということですが、臨場感のある迫力のパフォーマンスを楽しむことが出来ました。

Paceshifters - Yearning Desire (Live from GieSound Studios)
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Tricklebolt/ Tricklebolt

Tricklebolt/ Tricklebolt
2018年 オランダ
『僕も、おしくらまんじゅうの中に入りたいものだ』

 いわゆる、ヴィンテージ・ハード・ロックと呼ばれる70年代ハード・ロックを追求するグループ、Trickleboltをご紹介します。ヴィンテージ・ハード・ロックのムーヴメントについては、初期には大喜びで反応していたものの、徐々にどれもこれも金太郎飴の如くワンパターンだったため、飽きてしまっていました。それでもこうやって時々紹介するのは、「これはちょっと違うぞ」と思える音に出会えた場合なのですが、根本として好きだからなのでしょう。
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 さて内容について。本作はデビュー・アルバム。Trickleboltは5人編成で、オルガン奏者がおります。ディープ・パープルとブラック・サバスを混ぜたような音楽性を持っています。パープル7:サバス2:ツェッペリン1くらいでしょうか。実はヴィンテージ・ハード・ロックでオルガンと来れば、だいたいブラック・サバスっぽいことをやりたがるのが21世紀の若者事情。ですので、ジョン・ロード風にギュインギュインとドライヴ感のあるソロ・フレーズを聴いて、胸が熱くなりました。ギターはリッチーのようにクラシックの素養が無く、加えてヴォーカルも地味目ですが、バンド・アンサンブルはキレが良く、グルーヴィ。サバスっぽいオカルトチックなギターリフもあり。
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High Trees

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Lucas Hamming/Luck Is For Suckers

Lucas Hamming/Luck Is For Suckers
2017年 オランダ
『ソリッドで現代的なダンス・ロック』

 エネルギッシュにしてダンサフル。アークティック・モンキーズ等に影響を受けたと思しき、ソリッドで現代的なダンス・ロックをやっています。完全にロック・バンドの装いでありながら、名義はソロのシンガーソングライターという不思議さ。

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印象的なジャケです。色使いがオランダっぽいですね。

 1993年11月生まれ。ストックホルムを拠点に活動するSSW、ルーカス・ハミング。ジェフ・バックレイ、レディオヘッド、ポール・ウェラー、アークティック・モンキーズ、ティム・クリステン等の音楽に夢中になり、2009年ごろより音楽活動を開始。テレビでの作曲家オーディション番組にてディレクターを務めていた経験もあり。その後、楽曲を発表するとラジオ局3FMのバックアップを受ける形で、支持を拡大。現在まで3枚のアルバムを発表しており、本作が4枚目となります。名義はソロですが、固定のバンドを率いており、編成は以下の通りです。

Lucas Hamming (Vocals/Guitar)
Kas Lambers (Guitar/Vocals)
Stijn van Rijsbergen (Drums/Vocals)
Thomas Veenstra (Bass/Vocals)
Jelte de Vries (Keys/Guitar/Vocals)
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 躍動感があり、キラキラとしたキーボード、ギター・サウンドが特徴です。彼が影響を受けた00年代のロック・サウンドの雰囲気があり。力強く発声のはっきりしたヴォーカルはロック・バンドにふさわしい存在感を示しており、フロントマンとして最高のものです。うねりを持って、時にクールダウンさせる曲展開も素晴らしい。作曲家としても一級です。

Be Good Or Be Gone
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