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ROSIE/BETTER LATE THAN NEVER

ROSIE/BETTER LATE THAN NEVER
1976年 アメリカ
『ゴールデンポップスを想起させるコーラスで一味違うAORに』

 AOR CITY1000シリーズより1枚ご紹介。去年の8月にリリースされていた再発盤ですが、最近やっと聴くことが出来ました。(1年寝かせてしまった)シュリンクが掛かったCDが棚にあると「まだお楽しみが残っている。」という気分になるのですが、ほどほどにしないといけません。AOR CITYは最新リマスター盤での廉価再発企画で、1000円+税でAORの名盤をコレクション出来るという素晴らしいもの。ただし予算の関係上、歌詞カードが付かないのは痛いところです。私自身、、AORはまだまだ十分な知識が無い状況なので助かりました。
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 今回のロージーは完全にジャケで選びました。女性3人組かな、と思っていたのですが、左に居る方はデヴィッド・ラズリーという男性でした。彼がシンガーソングライターとして中心的な役割を果たしつつ、更に二人の女性を加えたヴォーカル・トリオがロージーということになります。アレンジャーとして、マイケル・ゼイガー、チャーリー・カレロ、ビー・ウィー・エリスの3人を迎えているとのこと。(すみません、勉強不足につき誰も知りません)収録曲はブッカーT.ジョーンズの曲を1曲カバーしている他は、デヴィッド・ラズリーと女性メンバーによる共作曲で占められています。

 デヴィッド・ラズリーはソウルに影響を受けた作曲家で、本作では1970年代後半ならではのスウィート・ソウル系の楽曲を多く収録しています。デヴィッド・ラズリーのジェントリーな歌声はもちろんのこと、アカペラの経験もあるという彼らトリオの鮮やかなコーラス・ワークが合わさることで、鮮やかさが増幅。ハキハキしたバンド・サウンド、アレンジも洗練されていて文句無し。さすがの名盤です。

LONDON BLUES
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Hatchet/Dying to Exist

Hatchet/Dying to Exist
2018年 アメリカ
『ライブが見たくなってくる懐古スラッシュのツワモノ』

 ベイエリア・スラッシュが好きだった。ほどほどに、といった程度で。テスタメントやエクソダス、ヒーゼン、フォビドゥンなどの有名バンドで首を振っていた思い出が唐突に蘇った。

 サンフランシスコ近郊育ち、現在はカルフォルニアを拠点に活動しているスラッシュ・メタル・バンド、ハチェットの4枚目。メンバーの面々はベイエリア・スラッシュからの影響を強く受けたとのことです。
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 ザクザクカクカクとした尖ったギターリフ、金切り声のヴォーカル、マシンガンのように前のめりのリズム隊、野太いコーラス、目まぐるしく変化していく曲調とベイエリア・スラッシュのお手本のような音楽をやっています。途中でドラマティックな泣きのギター・ソロが入ったりして、静パートを挟み込む冷静さもポイント。ひたすら「教え」を守っている印象があり、個性という点では食い足りませんが、求めているファンにとっては期待通りのサウンドでしょう。80年代から90年代に掛けて、西新宿のメタル専門店でスラッシュ・メタルの知られざる名作を求めて、有象無象の輸入盤に手を出していたマニアならば、絶対に気に入るはず。

Silent Genocide
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The Interrupters/Fight the Good Fight

The Interrupters/Fight the Good Fight
2018年 アメリカ
『ストレートなスカ・パンク』

 カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動するスカ・パンク・グループ、インタラプターズのサード・アルバム。これまでのアルバム同様、今回もRANCIDのティム・アームストロングがプロデュースを担当しています。

 女性ヴォーカル、エイミー・インタラプターをフロントに据えた4人組。2011年に結成して以来、メンバー不動で活動を続けており、2010年代のスカ・パンク・グループを代表する存在となっています。
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 レゲエのリズムを取り入れた、キャッチーでノリの良いパンク・サウンドはRANCIDの流れを汲んだもの。折り重なるコーラス、乾いたドラムが印象的なアンサンブルは、切れ味が鋭く、無条件でテンションを上げてくれます。エイミーのダミ声ヴォーカルがカッコよく、アップ・テンポの楽曲にハマっているのもポイント。2分台の楽曲が大半を占めており、一気に駆け抜けるような構成も気持ちいい。

Title Holder
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Enuff Z'Nuff/Diamond Boy

Enuff Z'Nuff/Diamond Boy
2018年 アメリカ
『次に期待』

 パワー・ポップ、メタル・グループのイナフズナフによる通算10枚目。コンピ盤など変則的なアルバムが多いので、通算枚数は曖昧です。
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「新しいブートレグかな」と思わせるチープなデザインがイナフズナフらしくてグー。

 前作発表後、かねてより確執が明らかであったドニー・ヴィーが遂に脱退。作曲面、ヴォーカルをリーダーであるチップ・ズナフと二人で請け負っていた人物だけに厳しい状況です。ドニー脱退後の2016年には『Clowns Lounge』という脱退前のお蔵入り音源を再録したアルバムをリリース。苦いファンサービス振りが印象的でした。

 内容について。まずギターが重い。とにかく殴り掛かってくるようなリフで圧倒されます。分かっていたことですが、ヴォーカルに魅力が薄いです。やはりドニーの深みのあるガラガラ声はイナフズナフの要だった模様。チップのヴォーカルには厚いエコーが掛けられており(これはいつも通りなのですが)、盛り過ぎに感じてしまう。楽曲群は引っ掛かりや転調が少ないシンプルなものが多い。加えてミドルテンポ楽曲が多くを占めており、全体でも単調な印象です。中盤の「Fire & Ice」「Love is on the Line」辺りは、もう一捻りすれば化けそうな予感もありそう。終盤の2曲「Dopesick」「Imaginary Man」はドラマティックで、往年の雰囲気が残っています。

Metalheart
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Olden Yolk/Olden Yolk

Olden Yolk/Olden Yolk
2018年 アメリカ
『激しさを秘めたサイケ・フォーク』

 男女二人によるフォーク・デュオのデビュー作。
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 メンバーはシェーン・バトラー、ケイティー・シャファーの二人。二人とも、ボストンを拠点で活動しているサイケデリック・インディー・ロック・バンド Quiltのメンバーです。シェーンは作曲を担当、ケイティーはマルチの楽器奏者という役割分担。

 Quiltの幻想的でダルーなサイケデリック・ムードはそのまま持ち込まれており、且つアコースティックなサウンドを強調した内容。男女どちらもヴォーカルはヴォリュームを抑え目にしており、儚げでメルヘンチックな風情を醸し出しています。ネオアコ的とも形容できる。穏やかなパートでは70年代っぽさも顔を出していますが、全体的にはオルタナ以降のダークなガレージ感が支配。マルチの奏者が居るのですが、デュオなので、演奏は少し淡々としているのが残念なポイント。ただ、緩急の切り替え、メリハリの付け方がうまく、且つ楽曲間の繋がりがスムーズなので、集中を切らさず一気に聴き通せるところは素晴らしい。曲の出来は良く、さすがベテランの手腕と感じました。2月にリリースされており、ずっと心に引っ掛かっていたのですが紹介できてよかったです。

Olden Yolk - Vital Sign [Official Video]
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