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LAWRENCE/LIVING ROOM

LAWRENCE/LIVING ROOM
2018年 アメリカ
『来日公演を見逃していたことは平成最後の痛恨事』

 以前、こちらでも紹介していたローレンスですが、セカンド・アルバムがリリースされました。前々から来日してほしいな、と願っていたグループですが、2019年1月にブルーノート東京で初来日公演を行っていた模様。情報収集が不足していたことを悔やむばかり。今回、リリースされたセカンドは国内盤もリリースされており、初来日も実現。彼らの勢いを感じることが出来てうれしいです。
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 クライドとグレイシーによるローレンス兄妹によるユニット、ローレンス。ヴィンテージ・ソウルの流れを汲むグループで、特にモータウン、ニューソウル系の甘く爽やかなソウル・チューンを得意としています。

 タイトルこそ『LIVING ROOM』と付けられていますが、メンバー8人の大所帯。管楽器3人、ドラム、ベース、ギターの6人にヴォーカル&鍵盤のクライド、ヴォーカルのグレイシーという編成です。これに楽曲によってゲスト・ミュージシャンが参加。

 基本的には前作同様にスティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせる甘くポップなソウルが楽しめます。8人のミュージシャンによる分厚いアンサンブルは強力。ジャクソン5へのリスペクトが溢れ出てしまっている楽曲(「Whoever You Are」「Limbo」)がある辺りも前作同様です。

よりカッチリしたプロデュースが為されており、スムーズな聴き心地。

グレイシーのヴォーカルの比重が上がっているところもポイント。パワフルな歌唱で幅が広がっています。

新機軸としては、12曲目「Last Song」辺りがダイナミックなアメリカン・バラード調で印象的。90年代のエアロスミスを彷彿とさせる、ブラス隊とコーラスの煽りがコテコテで強烈です。

60~70年代のソウル・クラシックをカバーしたyoutube動画を数々発表しているローレンス。現状、それらを超える名曲は生まれていないのが残念な所ですが、着実に近づいている感じがします。ソウル・ファンのみならず、70年代中盤までのロック、ポップスが好きな方には是非聴いてほしい一枚。

Make A Move
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4/16 クラフトワーク ライブ観覧報告など

4/16 クラフトワーク ライブ観覧報告など

4/16 8:00 前日の疲れを癒す間もなく、急遽、晴れているということでスカイツリーへ。朝のスカイツリーは空いている、という情報は掴んでいたのですが、もうガラガラで気分爽快です。商業施設は全くやっていませんが、眺望は存分に楽しめました。一人で来たので、観光地でよくある撮影スペースでプロの方に写真を撮ってもらうサービスを利用。これは持参のカメラ(自分の場合、スマホ)で写真を撮ってもらう代わりに、販売用の写真も撮ってもらう(購入しなくてもよい)という例のヤツです。余裕でスルーする気満々で、プロ仕様の販売用写真をチェック。するとずば抜けて写りのいい写真がそこに。「これは1500円で購入するしかないですね。」完敗です。
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10:00 山種美術館へ。「花 四季を彩る」という展示でした。思いのほか渋谷駅から歩いて来ましたが、美しい絵をたくさん見ることが出来て満足です。屏風や掛け軸など大きなサイズの絵は、特に見ごたえがありました。美術館など、10年振りくらいかもしれません。これからも出来るだけ予定に入れようと思いました。絵葉書などのおみやげに心を惹かれたのですが、先ほど、写真で散財してしまったので、我慢しました。家に帰ってから買っておけば良かったな、と後悔。この経験を踏まえて、次回は美術館でおみやげを買おう。

12:00 ネパリコでカレーを食す。おいしい。

13:00 この日は温泉に行こうと思っていたのですが、お目当てのところが休日であることが判明。思案の結果、再びJELLY JELLY CAFÉへ。重ゲーイベントという日だったそうで、終了までに3~4時間程度、要するというゲームに挑戦しました。モンバサというゲームでした。店員の方がルールを説明してくれたのですが、この時点で1時間近くが経過。なるほど、重ゲーだ。全く面識のない4人でしたが、ゲームを成立させるために一致団結出来た気がします。ボードゲーム入門2日目の自分が一番、足を引っ張っていましたが、何とか無事に終了(16:30)することが出来ました。ボードゲームカフェという新しい文化に目覚めました。

18:00 オーチャードホールに到着。既に入場列が長くなっていました。(指定席なのにこれほど並ばせるとはさすがクラフトワーク。)とか思っていましたが、どうやら物販目当てのお客さんも多そう。クラフトワークのグッズは種類が豊富。自分もTシャツを1枚買おうかな、と思い、開場後、再び長い列となっている物販列の最後尾へ。待っている間に、刻々と品切れたグッズのアナウンスがされ、更には「ただ今お並び頂いても公演には間に合いません。」とのお言葉。今、考えてみると、早々にソールドアウトとなった今回の公演では追加席が急遽用意されており、その分、多くのお客さんが来ていて、このような物販キャパオーバーを引き起こしたのでしょう。自分は買えるのか、そもそも公演開始に間に合うのか、ドキドキして開演するまで退屈しませんでした。無事購入出来ましたし、ライブ開始にも間に合いました。ちょっと開始を遅らせてくれた印象です。大音量のクラフトワークは想像以上に気持ちいい。重低音がビシバシ響きます。自分はライブ初体験だったので、cdと異なるおじいちゃんなヴォーカルに「おおっ!」となりました。
  「放射能」の日本語ヴァージョンは初めて聴きました。体面など大人の都合を取っ払って、シンプルに責めるべきを責めた歌詞です。世界と地球に迷惑を掛けていることを実感する。また、迷惑を掛けている方々が安心できるような声明を出せていないことも考えます。重たく、頭が上がらない。
  この二日間のハードスケジュールの影響か(それしかない)、あまりに心地よい音の波から来る睡魔に勝てず、数回うたた寝をしてしまいました。だが、それも良し。3d映像も楽しかったです。
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4/15 ヴィンテージ・トラブル ライブ観覧報告など

4/15 上京ライブ観覧報告など

 4/15日にヴィンテージ・トラブル、4/16日にクラフトワーク、共に渋谷でのライブのチケットを抑えました。ということで、強引に3連休を取り(3日目は休養日)渋谷に行って参りました。今回はライブの感想を中心に状況日記を付けたいと思います。

4/15 10:30 渋谷到着後、まずVR PARK TOKYOへ行きました。ゲームセンターである渋谷アドアーズの4階にあるVR遊戯施設です。「何でいきなりVR?」という感じですが、最近、親類の葬式が多くあり、「自分も元気なうちでやりたいこと、興味があることをやっていこう。」と思ったからです。20人くらいの人数制限を設けているようで、先頭の中学生男子グループ、アメリカかヨーロッパ辺りからの観光客の皆さん、などが私の前に並んでおりました。おひとり様は私のみです。色々とVRについて語りたい所ですが、月並みなことしか言えそうにないので、割愛します。楽しかった。中学生男子グループに笑われたのもまた良し、です。ここはアトラクションの数(9)と予約制による人数制限、価格(110分2900円)、総合的に判断してとてもお得だと思います。またどこかで違うアトラクションをやりたいですね。

13:00 JELLY JELLY CAFÉへ。ここはボードゲームカフェです。「何でいきなり(以下同文。知らない人同士でボードゲームに興じ
る、という何だか楽しそうな場所だったので、一度行ってみたかったのです。最初は自分一人しか居らず、「あれ、そう上手くいかないのかな。」と思ったのですが、ほどなく中学生男子の二人組が来店。もう御一方、社会人の男性も加わり、4人で色々なボード・ゲームを遊びました。全くボードゲーム事情に疎い自分をフォローして頂き、楽しく過ごすことが出来ました。感謝でございます。脳みそをたくさん使った感じがしました。

18:00 TSUTAYA O-EAST 18時までたっぷりJELLY JELLY CAFÉで遊び、ライブハウスへ。オープニングアクトはTRI4THという、日本のジャズ・グループ。モッズ系のジャズというか、グルーヴィでソウル要素の濃い、パワフルな演奏が素晴らしい。恐らくヴィンテージ・トラブルの要望でオープニングアクトを用意することになったと思うのですが、プロモーターによるピッタリの人選で有難い限り。会場を温めてくれました。前回、前々回に比べて、客層は上がっていて、ヴィンテージ・トラブルの出番前になっても、最前列付近にギューギューと押し込むなどの行為はありませんでした。殺気が無いな、という印象。ヴィンテージ・トラブルが登場すると誰かが「ロックンロール!!」と叫びます。タイ・テイラーは「オールライト!」と返していました。セットリストは前回更新した新作EPの曲を中心とした構成です。予想通り、ムーディな時間帯が増え、和やかな雰囲気でライブは進行。バラード曲で映えるタイ・テイラーの歌声の素晴らしさ。まだまだ衰えを知らない感じです。一方で初期楽曲ではしっかりパワフルなロック・バンドとしての魅力を発揮。堪能致しました。ライブ中には「来月、新作のEP、CHAPTER II-EP2が出るぞ。」というMCもありました。もしかしたら来場のファンの皆さんはとっくに知っていた情報かもしれませんが、僕は驚きました。楽しみです。(そんなにバンバン出せるなら最初からフルで出してくれよー、とちょっと思ったり)いくつか気になった点を挙げると、まず「隣り合った知らない人同士で自己紹介して、友達になろう。そうすれば争いも無くなるよ。」みたいなMCは前回公演でもあったのですが、今回も健在。ヴィンテージ・トラブルの気持ちはうれしいのですが、今回のライブでは周りが若い女性ばかりだったので、気まずかったです。日本人のシャイさ加減に気付いていながら、グイグイ押してくるタイ・テイラーが脅威でした。何とか申し訳程度にハイタッチすることが出来ました。自己紹介とか無理!また、恒例のタイ・テイラーわっしょい神輿は、早々に崩れてしまい残念。それから気になったこととして、フレディ・マーキュリー張りに、サビをファンに歌わせたがるタイ・テイラーにも困惑。連帯感を生み出すには絶好の大合唱ですが、正直に言えば、もっと丁寧に自分の歌を歌ってほしかった!そしてもう一つ。やはり「ロックンロール!!」が足りなかった。 冒頭のやり取りは、日本のファンの望みとバンドの方向性のズレが垣間見えたシーンだった気がします。今回のEPがミドル・チューン中心だったとしても、再びクィーンを例に出しますが、彼らがやっていたようなリトル・リチャード「Tutti Frutti」やプレスリー「Jailhouse Rock」みたいな感じで、スタンダードなロックンロールをアンコールで披露することも出来たはず。パフォーマンスの凄まじさこそが要である、彼らだからこそ、オリジナル曲のみに拘る必要もないと思うのです。最初に出て来たTRI4THもラモーンズをやっていました。そうやって名曲を引き継いでいくべきだし、自分たちはそういう曲を一つ残せるように、と取り組んで頂ければ。取り敢えずは新作のEP、CHAPTER II-EP2に期待。長くなったので明日に続きます。
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VINTAGE TROUBLE/CHAPTER II-EP1

VINTAGE TROUBLE/CHAPTER II-EP1
2018年 アメリカ
『次のライブはムーディな時間が増えそう』

 来週(2019年4/15)には来日ライブに行く予定であるヴィンテージ・トラブル。ここ数年はライブ活動を中心にしており、音源の発表はデジタルでのシングルのみという状況でした。今回の来日では同時に新作のリリースもアナウンスされていたので「それならば」と再びチケットを取ってしまいました。毎度毎度、ズブズブとハマってしまっているようです。
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 さて新作の内容について。今回はEPとのことで5曲の新曲をバンド・サウンドとアコースティック・サウンドで収録。2枚組となっています。買う前から分かっていたことですが、この物量では物足りません。飢えは満たされない、というのが正直な所。

 中身は、かなりキャッチーな仕上がり。ダンサフル且つオーセンティックなロック曲③④辺りは、ザ・アメリカン・ロックという感じで、これまでとは一線を画す雰囲気です。もちろん彼らならではの黒さは健在ですが、洗練の度合いを増しており、完全にニュー・ソウル仕様。英ロック的なファースト、落ち着いたセカンド、と来て次は跳ねたロック作を期待していたのですが、どうやらそこには当分、戻らなそうな雰囲気です。

帯には「ステージのスピリットをスタジオの環境にシームレスに変換することを目指したのだ」とあるのですが、あの凄まじい圧力と本作のスッキリとしたクリーンなサウンドでは比べ物になりません。ただ、これらの楽曲がライブで、どのように変貌するのだろう、と考えると期待は膨らみます。来日記念盤としての役割は十分果たしている内容。

例えば、新曲を8曲くらい用意して、ライブ会場で披露。それをライブ盤として発売すれば、それが最高傑作になるのではないでしょうか。いや、新曲じゃなくてもいいから、ライブ盤が欲しい。

Do Me Right
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HUMBLE PIE/RUMBLIN’ HUMBLIN’ WILLIN’

HUMBLE PIE/RUMBLIN’ HUMBLIN’ WILLIN’
イギリス
『ハンブルパイ・ファンは、これを観て一緒にイライラしよう!』

 復活第一回目の記事は、英国のソウルフルなブルース・ロック・バンド、ハンブルパイのブートDVDです。いきなりのブートレグ。ちなみに今、ブートレグと検索したら米津玄師のアルバムがヒットしました。
 
 去年、年末の大掃除の際、押し入れの奥から発掘されたヘラコプターズのブートVHS。「見たい!」しかし再生出来ない。検索。チーン。「おおっ、今はDVDになっているのか!」→沼に再突入と相成りました。

 音楽映画を見ていると思うのです。好きなミュージシャンの映像くらい、持っていたいな、と。そして何度かに分けて購入して来た内の1枚が本作となります。

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 ハンブルパイの映像作品というだけで、ファンにとっては垂涎のアイテム。内容の内訳はTHUNDERBOX TOURのロンドンでのライブ(1974年)が4曲(+インタビュー1枠)、1969年のビートクラブが2曲、LAフォーラムでの1974年のライブが2曲、1987年のトロントでのスティーヴ・マリオットのライブが4曲となっています。58分です。全編プロショットでの収録。

 正直、ブートレグという点を加味してもひどいクオリティの内容です。映像、音質共に伸びきったテープ起こしレベルで、初回視聴時はファンの期待を打ち砕くことでしょう。

 クオリティに関しては2~3回繰り返して視聴することで慣れます。「貴重なハンブルパイの映像がこんなのしか残っていないなんて」などと悔やんでも仕方がないのです。慣れてみると、 泥臭さが頂点に達した時期であるTHUNDERBOX TOURのライブは素晴らしい内容。スティーヴ・マリオットのソウルフルなMC、ブルージーなインプロヴィゼーションがバッチリと楽しめます。
もう一つの目玉である1974年、LAフォーラムの映像。こちらはTHUNDERBOX TOURよりも(比較すると、だけれども)鮮明な画像がうれしいポイント。しかしながら音質はペラペラです。「I Don’t Need No Doctor」「Honky Tonk Women」というハイライト2曲が聴けるのならば贅沢は言うまい。こんな音質でも、全身全霊のパフォーマンスであることはビシバシと伝わってくる。凄いバンドだ。ただし「I Don’t Need No Doctor」が終盤からの収録であることは不満。

 他の部分はそれなり。

ハンブルパイのファンへのお薦め度☆☆☆☆☆ 

Poeira Zine - Humble Pie - "Thunderbox." - Live - Rainbow Theatre, London 6-1974.
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